経済環境

横浜は、観光客からビジネスパーソンまで、多くの外国人を受け入れてきた長い歴史を持つ国際都市です。日本を代表する国際貿易港として抜群の地位を誇り、様々な企業が活動しやすいビジネス環境を持っているため、世界的に有名な大企業から高度な技術を持つ中小企業まで、幅広く集積しています。市の東側を東京湾に沿って北に続く、横浜の産業ベルトには、電気機器、機械、自動車などの製造業が多数進出しています。さらに、海運、物流、情報通信技術、半導体産業などの会社も多く、強力な経済基盤を有しています。バイオテクノロジー企業と研究開発施設が集積していることも見逃せない点であることに加え、首都の東京に隣接していることも大きなメリットの1つです。

このほか海外企業に横浜が理想的な進出先であることをアピールできる理由として、横浜市からの充実した行政補助金があることや、新幹線や飛行機のアクセスがよく、日本中どこへでも楽に移動可能なこと、高度なスキルを備えた人材を容易に確保できること、進出企業の質の高さなどが挙げられます。

バイオテクノロジー

横浜市は「横浜サイエンスフロンティア」を開発し、この施設内に「横浜市産学共同研究センター」、「リーディングベンチャープラザ」、そしてバイオ関連産業の発展と統合を目指した「横浜バイオ産業センター(YBIC)」を設立しました。新しい協力関係や、新しいビジネスチャンスが期待されています。また、世界的に有名な理化学研究所の横浜キャンパスも、横浜サイエンスフロンティアに拠点を置いています。

新横浜周辺にはIT企業が集中していることもあり、こうしたメリットを活かすべく、横浜を拠点とする企業側が情報交換を目的とする定例会議を開催し、新しいビジネスネットワークを形成しようとしています。